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猫 に な り た い 犬

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映画『ヤーチャイカ』

昨日は久しぶりに映画を観ました。

大雨の中待ち合わせ時間に遅れ、挙げ句映画館がわからず迷い道。
迷って交番に出会い道をきく田舎者っぷり。
なんだ、すぐ近くをうろうろしとった。
上映時間ぎりぎりに入れた私は、
お待たせした友達がきちんと座れていたのが救いでした。
遅刻野郎でごめんなさい。。。

映画は扇辰師匠の奥様、覚和歌子さんと谷川俊太郎さんの 『ヤーチャイカ』。
なぜチラシの色が赤と青なのか映画を観たら理解できました。

映画の後、館正面のお店にトライ。比内鶏が美味しーお店でした。
友達が好きなものもあったからよかったよかった。





映画の内容は、私が感じたままを書いてみますと、
生きる事に絶望した“男”と、欠けた心を探している“女”が登場人物。
作品はスライドの方式をとった見せ方のもの。
実験的な印象も、話に引き込まれて行くと違和感は消えていました。

監督でもある覚さんの語りで物語は綴られていきます。
覚さんの声が、透明で優しくて作品の穏やかさが一層引き立ちます。
作品は、青と赤、茶色と白、それで構成されている気がします。


死を思い絶望しきった“男”が、“女”の身体の傷をみた時、
それが自分の痛みになって“男”の死への感情がぷつりと止まります。

“女”は見ず知らずの“男”を家に泊め、青いシュラフを与えます。
“男”は眠ります。
シュラフにすっぽり包まれた姿は、まるで母親の体内の胎児のよう。
こんこんと眠り続けた“男”は目を覚まし、
誘われるように目の前の新鮮な野菜をむさぼります。
生きる気持ちを取り戻して行くように。。。
筍の皮をむしる時傷ついた手に血が滲みます。
“男”は、生きています。

それから“男”は晩ご飯を作ります。
たきたてのご飯にお味噌汁と焼き魚。
ちゃぶ台に用意された、普通の晩ご飯。

恋人と一緒にいた時、交通事故にあい、自分だけ生き延びてしまった“女”。
中に浮いてしまった彼の心と存在を、“女”は宇宙を通して探します。

“男”と“女”は、星空で不思議な光をあびます。
その光に包まれて、二人は求め合います。
なにかが生まれ変わるように。

朝がきて、“男”が投げ捨てたはずの携帯電話がちゃぶ台にありました。
その携帯は“男”が“帰る”ためのしるし。
“女”の姿はありません。もう天文台に仕事に出かけているのです。

“男”は天文台に立寄ります。
“女”は“男”の姿に気がつき、“男”は笑顔を残して去ります。
“男”は生き返りました。
たくさんの表情のある空の中で“女”も生まれ変わりました。


野菜をむさぼる姿、ちゃぶ台に並ぶ晩ご飯、
“男”のまっすぐな笑顔、このシーンで泣きそうでしたが、 必死にこらえました。
一人で観ていたら号泣してましたな。^^;


******【ネタばれ終了】******


アートディレクターは葛西薫氏。さすがのディレクションです。
パンフレットのレイアウトの文字組の美しさも素晴らしいです。

ネタばれと書きましたが、もちろん私の印象だし、
かなりかいつまんで拙いし、
興味ももたれた方、是非観てください!

http://yah-chaika.com/
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by d_yuuu | 2008-06-23 20:03 | 日々のあれこれ
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